はじめに
現在設置しているNEW-ERA社の走行充電器(車の発電機からサブバッテリーを充電するための機器です。)はある程度距離を走らないとサブバッテリーが満充電になりません。
ソーラーパネルも1時間で10%程度しか充電出来る能力がありません。
主に電気を使うのは電子レンジ、冷蔵庫、車内の照明、パソコン、テレビ、充電式家電機器の充電などです。
100Ahのサブバッテリーを1日概ね30~50%程度使用しています。
電源の無いキャンプ場で連泊する時などその日のうちに満充電が出来ず翌日にヒヤヒヤする状況がありました(^^;
エンジンのアイドリングでの充電を試したところ1時間で10%程度しか充電しません。
やはり距離を運転しないと充電量は増えませんね。
先日、私の軽キャンパーを作っていただいたタイムトラベルカンパニー社さまのブログでリチウムイオンのサブバッテリーシステムが開始された記事を読みました。
記事の中に2時間程度のアイドリングで満充電になることが書かれていて、そんなに早く充電出来るのかとビックリしました。
写真を見てみるとRENOGY社の走行充電器を使用されています。
充電時間の改善のため走行充電器を自分で交換する気になりました(^^)
昨年RENOGY社のこのシステムが設定されていれば、コスパも良いRENOGY社を選んでいたことでしょう(^^;
現状のサブバッテリーシステムです
最初に改めて私の軽キャンパーのサブバッテリーシステムをご紹介します。
基本はオンリースタイル社さまの製品で揃えています。
以下がサブバッテリーシステムです
・サブバッテリー
リチウムイオンバッテリー(1200Wh・100Ah)×1台
・バッテリー残量計とバッテリーセーバー
パネルマウント型のバッテリー残量計と過放電予防装置のバッテリーセーバーです。
・マルチインバーター(2000W)
このインバーターのソーラーチャージャー機能は使用していません。
将来サブバッテリーを増設し電気容量の多い電気製品を使えるように2000Wにしましたが、電子レンジ使用程度ならば1500Wで十分かもしれませんね。
家電を使わない時はインバーターのスイッチを切っておかないと待機電力でサブバッテリーを消費していきます(^^;
・ソーラーパネル
枠の色がブラックの目立たないモノを探していただき、ALL POWERS社製の100Wのソーラーパネルが2枚設置されています。
ネットでは製品が見当たりませんでした(^^;
天気が良い時の発電量は140Wくらいで、1時間で10%程度の充電でしょうか。
このソーラーパネルだけではサブバッテリーを1日で満充電が出来ません。
天気や日陰になる場所かどうかにもよりますが条件が良くて2~3日程度かかる印象です。
最近はソーラーパネルも薄くて軽く発電効率が高い製品が開発されていきますね。
・MPPT充電コントローラー
ソーラーパネルからサブバッテリーを充電するためのコントローラーです。
最大25Aで充電できます。
モニター画面が本体についています。
(数値は作業前にタープでソーラーパネルを覆った状態のものです。)
・走行充電器
右側がNEW-ERA社の昇圧機能搭載サブバッテリーチャージャー SBC-004です。
この走行充電器を交換します。
車のオルタネーター(発電機)からサブバッテリーを充電する装置です。
最大充電電流30Aです。昇圧機能付きです。
RENOGY社の走行充電器です
早く満充電が出来るように期待してRENOGY社の走行充電器に交換します。
楽天タイムセールの時に手に入れました(^^)
RENOGY社の走行充電器は最大充電電流が30Aの製品と50Aの製品があり、もちろん50Aの製品を選びました(^^)
NEW-ERA社の走行充電器SBC-004は最大充電電流が30Aなので早く充電できそうで期待が膨らみますね(^^)
ソーラーパネルからの充電コントローラーも内蔵されていますが、ソーラーパネルを接続すると走行充電器と各々25Aに限定される充電量となってしまうので、今回はこの機能は使いません。
接続イメージ図です。
メインバッテリーとサブバッテリーのプラス極側に各々80Aのヒューズを取り付けます。(写真は100Aのヒューズです。)
走行充電器交換作業です
走行充電器周りの荷物を出して作業しやすくします。
右側のNEW-ERA社の走行充電器を取り外してRENOGY製に交換します。
左の白い箱がリチウムイオンのサブバッテリーです。
元の電線が8m2とメーカー推奨の14m2や22m2より細いのでメインバッテリーからの電線とサブバッテリーからの電線を余裕を見て22m2と太くて柔らかいKIV電線に交換します。
接続用圧着端子や絶縁キャップも手に入れています。
太陽光でソーラーパネルが発電しないよう念のためタープで隠しておきました。
ソーラーパネルは発電しなくなったはずなのに、ソーラーパネル充電コントローラーを見ると10Wの発電の表示です?
作業中は取り外したプラス端子などに素手で触れないよう注意しましょう。
後部座席左側の後ろにメインバッテリーがあります。
床のカーペットをめくるとカバーが見えてきます。
2つある黒いネジを緩めてカバーを外すとバッテリーが見えてきます。
これまで普通車のバッテリーしか見たことがなくとても小さなバッテリーですね(笑)
メインバッテリーのマイナス極から電線を外しました。昔は自分でバッテリーの交換作業をしていたので懐かしいですね(^^)
サブバッテリーのマイナス極から電線を外します。
左の白い箱のバッテリーセーバーにマイナス側電線が接続されているので、サブバッテリーのネジを緩めるとマイナス極からバッテリーセーバーと共に電線が切り離されます。
これで万が一バッテリーのプラス極側と車のボディーが工具などで接触したとしてもショートして大変なことになりませんね。
メインバッテリーのプラス極から電線を外しました。
サブバッテリーのプラス極のビニルテープを外します。
プラス極のネジを緩めて電線を外します。
サブバッテリーを引き出して作業しやすくしました。
NEW-ERA社の走行充電器SBC-004を外していきます。
木ネジ4本を外せばボードから離れます。
ACC(アクセサリー)信号が接続してあったので外し、いつか必要になった時のために先端をテーピングしてACC信号と書いておきました。
8m2の電線を外しました。
外したあとにRENOGY社の走行充電器とヒューズを木ネジで固定しました。
どこに電線を通すか考えて位置決めをしましたが、こういうのは1度やってみるとやはりこうした方が良かったと後でわかるものですね(^^;
22m2のKIV電線に使う圧着端子は22m2用で穴が8ミリのモノです。
後でサブバッテリー本体の端子は穴が12ミリでないと入らないことがわかり別の圧着端子も追加です。
同じ22m2用の圧着端子でも穴の大きさが色々あるので注意が必要ですね。
心線を傷つけないように注意してカッターで電線の被覆をむいています。
圧着端子を圧着工具で取り付けますが電線が太いので圧着するのも力が要ります(^^;
圧着端子をつぶす向きが決まっているので確認して作業をします。
絶縁カバーをかぶせて圧着端子の取り付けは完了です。
電線を通す穴で電線が傷つかないようテーピングをしておきました。
電線をメインバッテリーのそれぞれの端子に仮止めし、元止めてあったテープで再度穴をふさぐように固定しておきました。
さらにゴリラテープを上から貼っておきました。
メインバッテリーからの電線を接続してみました。
接続イメージ図ではサブバッテリーのマイナス側電線も走行充電器に接続するようになっていますがスペースが電線1本分しかありません。
取り出し穴を加工しようかなどと考えていましたがRENOGYのご利用方法照会ビデオを見ていたらやり方がわかりました!
メインバッテリーからのマイナス側電線は走行充電器ではなくサブバッテリーのマイナス極端子に接続し、そこから走行充電器に1本伸ばして接続しています。
字幕にすると何を言っているか概ねわかります(^^;
この方法なら大丈夫ですね。
メインバッテリーの配線は走行充電器でなくバッテリーセーバーのマイナス側経由でサブバッテリーのマイナス側に接続することにしましょう(^^)
サブバッテリーに接続する電線を取り付けました。
サブバッテリーの位置に合わせて電線の長さを調整し圧着端子を付けます。
ここで電線が1本外れているのに気付きました。
ソーラーパネルからのプラス側電線が切れて圧着端子から外れていました(^^;
絶縁棒端子を近所のホームセンターで買ってきました。
ひと手間増えましたね(^^;
念のためマイナス側も新しい絶縁棒端子に交換しておきました。
左側2本がソーラーパネルからの電線です。これで安心ですね(^^)
知らない間に外れていてソーラーパネルから充電しないことに気付かないという状況にならなくて良かったです(^^)
配線も終わりました。
電線を整理してインシュロックでまとめていきます。
リチウムイオンバッテリーを載せます。
重量は23kgと結構重いですが鉛ディープサイクルバッテリーだと30kg程度あるので軽めですね。
サブバッテリーのプラス極⇒メインバッテリープラス極⇒サブバッテリーマイナス極⇒メインバッテリーマイナス極と電線をバッテリーから外した時の逆でつなぎました。
マイナス極にバッテリーセーバー経由で接続です。
接続した後には端子の周りにビニルテープを巻きました。
バッテリーセーバーのスイッチ(赤丸をしたところです。)を押してONにするとサブバッテリーシステムが起動します。
最初に試していた時にはこのスイッチに何かが当たったのか途中でシステムがダウンし壊れたのかと焦りました。
メインバッテリーからの電線とサブバッテリーへの電線の圧着端子を接続したので透明な保護カバーが閉らなくなりビニルテープで止めています(^^;
メインバッテリーの端子にしっかり電線を止めています。
メインバッテリーのカバーを取り付け、かぶせてあったフロアカバーを元に戻しました。
配線間違いがないか再確認し電線を整理し直して完成です。
バッテリーセーバーのスイッチを入れてサブバッテリーシステムを起動します。
早速車のエンジンをかけてみたり、インバーターを動かしてみたり動作確認しました。
基本的には走行充電器を交換しただけで他のシステムに手を加えていないので大丈夫です(^^)
NEW-ERA社の走行充電器より大きくヒューズもつけたので木板が一面埋まりました。
載せていた荷物を元に戻します。
ベッドボードを戻して元通りになりました(^^)
まとめ
実はサブバッテリーまでの電線が足りず、予約していた花の駅せらキャンプ場へ行けなくなるところでした(^^)
不足分の電線を注文し直し、短い電線で仮接続をしてキャンプ場に行きました(笑)
新しい走行充電器を早く試してみたいですからね(^^)
結果はNEW-ERA社の走行充電器は100Ahのバッテリーをエンジンのアイドリング1時間で10%程度の充電能力でしたが、RENOGY社の走行充電器は1時間で32%程度とおよそ3倍の充電能力でした(^^)
100Ahのサブバッテリーを1日概ね30~50%程度使用しています。
アイドリングではなく実際に走行すればもっと早く満充電が出来そうですね。
マルチインバーターに内蔵の充電器は1時間で10%程度の充電能力なので、RENOGY社の走行充電器はなかなか良いですね。
50A型を選び走行充電専用にしたのは正解でした(^^)
3日程作業に要しましたがこれで安心して電気が使えるようになりますね(^^)
鉛ディープサイクルバッテリーより小型軽量で大出力可能なリチウムイオンバッテリーがキャンピングカーのサブバッテリーシステムの標準になりつつありますね。
電子製品の開発は日進月歩で安価でより効率の良い製品が後から出てくるものですが、良いモノを待っていたら決まらないので思い立ったら吉日ですね(^^)
また何かをしたら記事を公開しますね。