- はじめに
- 寸法取りです
- ベッドボードをOSBボードで作ります
- クッション材を取り寄せます
- フェイクレザーも手に入れます
- カットされたOSBボードが届きました
- OSBボードを加工します
- ベッドボードの高さ調整用板を作ります
- サブバッテリーが当たる所の周りを高くします
- 元のベッドボードの仕上げも参考にします
- フェイクレザーを貼っていきます
- あとベッドボードを9枚作ります
- 一番後ろ①④⑤のベッドボードを取り付けます
- 助手席用ベッドボード⑧です
- ベッドボード⑦③⑥②を背もたれに収納する工夫です
- ベッドボードを後部座席の背もたれに固定します
- 助手席側のベッドボード⑥②は作り直しました
- ベッドボードを収納してシートを起こします
- 一部改善しました(7月23日追記)
- まとめ
はじめに
軽キャンパーに取り付けてもらったベッドボードはクッション材が良く寝心地も良いのですが以下が気になっていました(^^;
1)ベッドボードが重くて動かしにくい。⇒板を薄くして軽くしたい。
2)ベッドボード下の荷物が取りにくい場所がある。⇒荷物部分だけを外せるように分割したい。
3)使わない時にベッドボードを移動するのが面倒。⇒後部座席の背もたれに固定し、起こせばそのまま座れるようにしたい。
4)助手席後部のベッドボードは分割出来ない。⇒分割したい。
5)ベッドボードが厚め。⇒薄くしてテーブル下の高さを少し広げたい。
プロに作ってもらったベッドボードは細工が難しく、同じ素材も無く自分では分割したり改造が出来そうにありません(^^;
なので自分が納得できるモノを出来る範囲で自作してみることにしました(笑)
寸法取りです
現状は以下です。
助手席後部は2分割できないので下のモノは横からでないと取りにくいです。
下図のボード番号②⑥のところです。
後部座席後ろのこのスペースはベッドボード1枚を外さないと取れないので分割したい所です。下図のボード番号⑨⑩の所です。
今のベッドボードはクッション性が良いのですが、板の厚みが18ミリと合わせて計 60ミリほどあります。
クッション性を少し我慢して薄くしたいですね。
既にベッドボードがあるので採寸し、分割を直したいところの寸法を決めます。
以下のようにベッドボードを分割することにしました。右側が車の前側です。
ベッドボードをOSBボードで作ります
丈夫な合板のOSBボードを使うことにします。少したわみやすくなるかもしれませんが薄くしたいので厚み12ミリを選びました。
ホルムアルデヒド対応も大丈夫かと思います。
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自分で正確にカットするのは大変なのでカット図によりカットを依頼します。
910ミリ×1、820ミリのボード2枚にあまり無駄が出ないように配置してカット図を作り会社に送りました。
細かい所は後で削って合わせていきます。
クッション材を取り寄せます
クッション材を薄くしたいので硬めの素材にしたいのですが、触ってみないとわからないのでサンプルを取り寄せました。
サンプルは厚さ20ミリです。一通り指で押してみて一番堅めだった半硬質タイプの50SHのウレタンで厚さ10ミリにしました。
1、000ミリ×2、000ミリのウレタン2枚にあまり無駄が出ないように配置してウレタン用のカット図を作り会社に送りました。
カット図通りのウレタンが届きました。
あとは不要な部分を自分でカットするだけなのでかなり助かります(^^)
フェイクレザーも手に入れます
表のフェイクレザーの色は今と同じようなグレーにしたいのですが濃さが色々あるので、これもサンプルを取り寄せました。
依頼したグレー系のサンプル5枚が翌日に届きました(^^)
既存のベッドボードの上に並べて太陽光で見て色を決めます。
一番右端の少し濃い目にしました。
SINCOLのオールマイティーL2882番です。早速注文します。
このビニル袋だけで送り状が貼られて届きました(^^;
不織布は細長いダンボール箱に入って届いたので、少しびっくりです(笑)
おそらく少し長めにカットされ周りに保護代わりに巻かれているかと思います。
丸まったフェイクレザーを開いていくとシンナー臭が凄く出てきました(^^;
部屋の換気をしっかりしないと頭が痛くなりそうです。
製作されたばかりの素材で溶剤?がたっぷり残っているようです。
開いて半日も風通しの良い所に置いておくとシンナー臭もあまりしなくなりました(^^)
いつまでも臭いが残ると車中泊では体に良くないですからね。
また難燃性では無いようなので火の取り扱いは要注意かもしれません。
板の裏の目隠しのために貼る不織布も手に入れています。
カットされたOSBボードが届きました
依頼したOSBボードが届きました。
依頼した寸法通りにカットされています。どの部分の板かわからなくならないように番号を書いておきました。
軽キャンパーの後部座席の上に並べてみます。
後部座席への固定方法もOSBボードを当てて考えます。
後部座席を起こした時にシート位置を少し前にすると、シートバックの後ろのスペースにベッドボード2枚が入りそうです。
OSBボードを加工します
既存のベッドボードで型取りをして不要な所を削っていきます。元のベッドボードがあるのでカットラインを転記し易いですね(^^)
カットしサンドペーパー掛けをして角が無いように丸めていきます。
今回から新しいハンドサンダーを使っています。サンドペーパー掛けがし易いですね(^^)
後部座席のシートバックに取り付けると当たる所をカットしています。
この角度ではフェイクレザーがうまく貼れないので後でもっと緩やかな角度にカットし直しました。
全部で10枚のOSBボードの加工を行いました(^^)
角を45度に切ってからサンドペーパー掛けして丸めています。
電動サンダーを持っていないので手作業です(笑)
ベッドボードの高さ調整用板を作ります
ベッドボードの高さを調整する板もカインズで手に入れてきました。
作っていくうちにやり方を変えたことで、幅90ミリ厚み14ミリ長さ600ミリのラワン材はこの後何枚か追加しました。
高さ調整用の板も丁度良い長さにノコギリで切断し、ハンドサンダーで角を丸めていきます。
ノコギリで切断した角の部分をサンドペーパー掛けです。
板の角は全て丸くなるようサンドペーパー掛けをします。
見える所につける板のみ黒く塗装しました。
プライマーで下地を塗り水性スプレー塗料で塗装しました。
塗料が乾くのを待てないのでヒートガンで乾かします(笑)
木ネジ用の穴を先にドリルで空けてあります。
サブバッテリーが当たる所の周りを高くします
元のベッドボードの裏はサブバッテリーの位置が5ミリほど何故か窪んでいます。
ベッドボードのベースよりサブバッテリーが5ミリほど高く飛び出ているのです。
最初から周りの高さを5ミリ高く作ってあればこんなことにはならなかったのではないかと思います(^^;
周りが出来上がってからサブバッテリーを入れると想定外に高かったのかもしれませんね(笑)
今回選んだ板は12ミリと元の18ミリより薄く、同じように凹ませると強度的に厳しいのと、手作業で凹ませる自信はありません(^^;
なので発想を変えて5ミリの薄い板を取り付けて嵩上げすることにしました。
取り付け場所に合わせて塗装をしておいた板にネジ穴をあけておきます。
薄い板が割れないように細い木ネジを使います。
こういうネジ止め作業を行う時には電動ドライバーが活躍しますね(^^)
サブバッテリーより少し高くなりました(^^)
他も板を取り付けていきます。
板の幅が20ミリなのでそのまま簡単に取り付けが出来ました(^^)
板にクッション材(エプトシーラー)を貼り付けました。
場所により白色と黒色を使い分けています。
高さを上げる作業の完了です(^^)
早くベッドボードを乗せてみたくなりますね。
元のベッドボードの仕上げも参考にします
プロが製作したベッドボードは側面を別のフェイクレザーで縫ってあります。
裏はフェイクレザーを回しこみ不織布を当ててタッカーで止めてあります。
側面を縫って作るやり方は素人では大変なので、1枚で裏まで回り込ませる作り方にします。
ネットでもやり方を検索したり、元のベッドボードのタッカーの針を外してどんなに作ってあるかを参考にしました。
裏は不織布かと思っていましたがビニルのしっかりしたシートが使われていました。
フェイクレザーを貼っていきます
小さなベッドボードでまずは製作を試してみましょう。
OSBボードとウレタンの厚み+折り返し分5センチ位を目安にフェイクレザーをカットしていきます。
タッカーの針も足長さが少し長い10ミリを手に入れてきました。
1本が長いので持っているタッカーには入りません。
半分に折って使用しました。
最初手で持って折ろうとして指を2筋切ってしまいました(^^;
タッカーの針先はナイフのように鋭いので注意が必要でした。
台の上で片側に何かを置いて刃先でない方を上から押すようにして折る方がいいですね(^^)
角からタッカーで止めていきます。
角のシワを出ないようにしたり、シワで厚みが偏らないようにするのが難しいですね(^^;
タッカーで止めたら不要な所をカットします。
不織布をフェイクレザーが隠れる長さでカットします。
タッカーで止めてから不要なところをカットしてみました。
元のベッドボードにゴム足でズレ防止がされているので、同じようにゴム足をつけました。
フェイクレザーの端切れで持ち手を取り付けます。
試作品のような1枚目がなんとか完成しました(笑)
厚さを薄く出来ました。元が60ミリで自作したのが25ミリです(^^)
表から見るとなかなかの出来ですね(笑)
写真の下側が自作ベッドボードです。裏は気になるところばかりですね(^^;
目かくしの不織布にシワが出たり角のフェイクレザーが重なって凸凹になったりしています。
クッション性は固くなりましたが、薄いわりにはまあまあで座ったり寝るにはあまり気になりません(^^)
気になるようならば、以前使っていたコールマンのエアマットをベッドボードの上に敷いてみようかと考えています。
あとベッドボードを9枚作ります
フェイクレザーを貼るのが難しい凹んだ分があるボードもあります(^^;
もう少し出来栄えが良くなるように考えながら作っていきます。
フェイクレザーはベッドボードの寸法図から周りを5センチ大きくカットすることにしました。
ウレタンとOSBボードの厚みを考えても、これくらいが丁度良さそうです。
角の4カ所をタッカーで止めたら先に不要な所をカットすることにしました。
シワが少なくなるよう折り曲げて引っ張りながらタッカーを両サイドに打ちます。
側面に出来るだけシワが出ないよう再び折り曲げて引っ張りタッカーで止めます。
もう少し不要な所をカットしておきます。
窪んだ所に苦戦し何度もタッカーを打ち直して残り9枚にフェイクレザーを貼りました。
裏の目隠しの不織布も1センチ程度小さいサイズでカットしておきました。
残り9枚も完成しました。最後の方はシワの取り方やタッカーの打ち方など少し慣れてきました(^^)
ベッドボードの総重量も元が25kg、自作したのが21kgと少し軽くなりました(^^)
一番後ろ①④⑤のベッドボードを取り付けます
一番後ろは作ったベッドボードを置いていくだけなので簡単です。
冷蔵庫やサブバッテリー、インバーター、走行充電器他が組み込まれていてあまりモノを入れるスペースはありませんね(^^;
高さ調整の木板をつけたのでサブバッテリーの上もすんなりベッドボードが置けました(^^)
真ん中のベッドボードを置きます。
冷蔵庫の上のベッドボードを置きます。ピッタリですね(^^)
助手席用ベッドボード⑧です
元のベッドボードはシートポケットに木板を差し込んで軽く固定されていたのでマネしてみました。
木版をシートポケットに差し込むだけでは固定が甘いので、両面テープでの固定も併用することにしました。
写真右端には高さ調整用と隣のベッドボードを受ける板を取り付けています。
シートカバー側のマジックテープはノリだけでついているので、剥がれるようであれば何か固定方法を考えます。
シートポケットに木板を入れ込んでいるので外れるようなことはないでしょう。
取り付け位置を調整し隣のベッドボードもうまく乗せられるようにしています。
ベッドボード⑦③⑥②を背もたれに収納する工夫です
後部座席の背もたれベッドボードを折りたたんで収納できるように工夫してみました(^^) 一番したいことです。
寸法図の⑦-③、⑥-②の部分です。
色々考えてベッドボードの厚み分を離してフェイクレザーで連結させました。
ベッドボードの厚みがありこの向きで連結させるため、この方法を思いつきました(^^)
高さ調整用の板もつけています。運転席側はレカロシートを倒した高さに合わせています。
ベッドボード4枚が重なる所が凸凹になるのを防止するため黒い木板をつけています。
ちょっとしたことですが、フラットになっていないと交差部に座ったり寝た時に凸凹で居心地が良くないのです。
木板を90度回転させて4枚が重なる所に置けるようにしていますが、高さ調整用の板に当たるのでこの後短くカットして塗装を補修しました。
ベッドボードを後部座席の背もたれに固定します
色々固定方法を考えましたが、黒いシートカバーを利用することにしました。
シート上側は高さ調整の板をシートカバーの中に入れて表にはマジックテープを貼ってタッカーで固定します(^^)
背もたれのレバー部分をカットしています。
運転席側、助手席側共にマジックテープと高さ調整用板の取り付け完了です。
ベッドボードの裏もマジックテープを貼り付けてタッカーで固定しています。
200ミリ幅のベッドボードを乗せるのと高さ調整の木板を付けています。
マジックテープ取り付け完了です。これだけタッカーも打っておけば少々では剥がれません(^^)
長~いマジックテープを手に入れておいて良かったですね(^^)
ベッドボードを折りたたんでシートの背もたれを立てた時にガタつかないように、結束ベルトを側面に付けています。
タッカーで止めただけです。
運転席側の後部座席にベッドボード⑦-③を取り付けていきます。
シートカバーの下側がマジックテープで固定されているのに気付き、シート下側はシートカバーのマジックテープに固定することを閃きました(^^)
シート上側もマジックテープで貼り付けます。
マジックテープはなかなか剥がせないくらいよくくっついています。
折りたたんであるベッドボードを展開してみました(^^)
200ミリ幅の細いベッドボード⑩もはめて、運転席側は展開完了です。
前側はレカロシートを倒してベッドボードを乗せています。
200ミリ幅のボードを外せるようにしたので下のモノを取りやすくなりました。
助手席側のベッドボード⑥②は作り直しました
最初の寸法図でベッドボードを作り背もたれの後部に納まるか試していたら、コンセントやモニターが組み込まれているパネルに当たり収納できないことがわかりました(^^;
座席をベッドボードと高さ調整用板の厚みの計60ミリ位前に寄せれば収納できますが、運転席側の後部座席と同じ位置にしておきたいのです。
また後部座席のグリップにも当たることがわかりました(^^;
思い切って45ミリほどベッドボードをカットして部分的に作り直すことにしました。
時間はあります。自分が納得するモノを作らないと(笑)
タッカーの針を外してフェイクレザーなどを外し、窓側をカットしてサンドペーパーをかけ直しました。
凹んだところはフェイクレザーを貼るのにとても苦労した所なのに、あっさり無くなってしまいました(笑)
これなら最初から幅を狭く作っておけば良かったですが、やってみないとわからないですよね(^^;
次回もしも作り直すことがあれば?たぶん無いでしょうがもっとクオリティが高いモノが出来ると思います(笑)
ベッドボードを収納してシートを起こします
今回やりたかったベッドボードを折りたたんでシートを起こしてみます。
200ミリのベッドボード⑩を外します。この下のモノは取りやすくなったのですがベッドボードの下が収納されるので高いモノを置けなくなりました(^^;
前側のベッドボードを後ろ側に折りたたみ、側面の結束ベルトで固定してから背もたれを起こしていきます。
ベッドボードを薄くしたので背もたれの後ろのスペースで2枚分が収納出来ました。
電子レンジの側面に当たったり荷物置きスペース確保のためヘッドレストは外していますが、付ける時は少し座席を前に移動させれば大丈夫です。
助手席後部側のベッドボード2枚を収納した様子です。
ベッドボードの幅を45ミリほど短く作り直したおかげで背もたれが起こせました(^^)
ひじ掛けを前に出そうとすると後ろが出っ張り、ベッドボードの裏に当たるので現状では使えません(^^;
どうしてもベッドボードをつけたままひじ掛けを使いたくなったら何か考えましょう。
これまで助手席側のベッドボードは設置したままになっていましたが、背もたれを起こせることで車内空間が広がった感じがします(^^)
リアゲート側から車内を見たところです。ベッドボードがうまく2枚ずつ収納出来ていますね(^^)
助手席側です。
ウレタンを薄く固めのモノにしたので、助手席背もたれをちょっとしたテーブルとしても使えますね(^^)
背もたれを起こした様子です。
一部改善しました(7月23日追記)
先日、野呂山キャンプ場に行き自作ベッドボードを使ってみました。
使ってみると気になることがわかるものですね。
早速一部改善してみました。
・後部座席の背もたれを立てた時にフックに当たります。
このフックは自転車他固定用に軽キャンパー製作時に取り付けていただいたものです。
想定して側面を窪ませていたのですが位置がずれました。
ベッドボードをカットし直し当たらなくなりました。
・飛び出てしまった部分をカットしました
助手席側のベッドボード幅を短くしたので飛び出たようになりました。
飛び出た所をカットして隣のベッドボードと同じになるようにしました。
修正するのも慣れてきました(笑)
・高さ調整用の板を追加しました
後部座席のリクライニング用ハンドルが当たる部分の高さ調整用板をカットしたため、体重をそこにかけるとボードが傾き気味になります。
小さな高さ調整用板を作り取り付けます。
クッション材も貼っておきます。
これで手前に手をついても大丈夫です(^^)
・吊り下げ小物入れの位置を変えました
ベッドボードを後部座席の背もたれに取り付けて収納できるようにしたため、小物入れに当たるようになってしまいました。
取り付け位置を当たらない反対側にしました。
側面上部の化粧板の裏にヒートンを付けて吊り下げています。
・ベッドボード交差部の高さ調整用板を小さくしました
他の高さ調整用板に当たるので両サイドを短くしました。
収納時に引き出し易いようにフェイクレザーで持つところをつけています。
まとめ
試行錯誤し制作に数日かかりましたが、自分がやりたかったベッドボードが出来ました(^^)
狭い軽キャンパーの車内空間を少しでも広く快適に使うための工夫です。
最初はうまくいくかなと思いながらも、何度も思いついたことをメモし、実際に手を動かしていくうちに何とかなるものですよね(^^)
しばらく使ってみて高さなどに不具合があれば調整して直していきます。
使っていくうちにもっと工夫したくなることがみつかるかもしれませんね。
また何かしてきたら記事を公開しますね。