はじめに
軽キャンパーに冷房機をつけてみる!(CLECOOL3排熱ダクト工夫・前編)の記事で、span style="color: #0000cc;">四角いチャンバーボックスに丸いダクトをつなぐ作り方ではうまくできそうにありませんでした
(^^;
⇓ 前回の四角いのがチャンバーボックス
⇓ 前回失敗した曲がり部分
みなさん 自分が考えたことを実現するには手間もかかりますよね?
この記事では前回メモ用紙で試作したダクトを見ながら排熱ダクトを製作してみたことをご紹介します。
まずはアルミレジャーシートで試作です
発想を切り替えてパーツを分けずに一体でダクトを作ってみます。
メモ用紙で試作したモノと平面の写真があるのでダクト幅を決めてしまえば簡単に形に切れます。
前回より少し細めとし、付属ダクトの外形Φ130より15ミリずつ大きくした160ミリ幅の排熱ダクトにすることとします。
前回は、アルミレジャーシートで断熱性を求めたため3枚重ねで作りにくく固くなり、Rに曲げにくい失敗もありました。
最終的には断熱性の高い素材を使うこととし、今回の試作では2ミリの厚みのアルミレジャーシートを1枚としました。
前回の写真を見ながら寸法を書いていきます。
今回は丸くきれいに切るため、コンパスカッター:OLFAを使ってみました。
メモ用紙と同じ割合でアルミレジャーシートをうまくカット出来ました。
上の写真がメモ用紙、下がアルミレジャーシートです。
コンパスカッターで簡単にきれいな丸にカットできます。
若干アルミ部分が切れにくいので少し刃を押し当て気味にした方が良いです。
アルミ面を外側にして仮に緑の養生テープで貼りつけてから裏返してみました。
風の流れをよくするため、角を斜めにしています。
上側の写真のメモ用紙製と違ってダクトの途中はきちんと四角になりませんが風さえスムーズに通ればよいので問題はありません。
1枚だと当初想定していたように薄く折りたたむことが可能です。
角の斜めの形にしたところが折り曲げにくいので、最終形では折り目を考えた形に工夫した方がよいかもしれませんね。
CLECOOLⅢに仮付けしてみます
実際に車に設置するときとダクトの角度が90°違いますが、車に設置した状況に近い形でスツールを使って排風ダクトをセットしてみます。
概ね想定した形になりました。
電源を入れて風を送ってみると四角い部分が丸くふくらみうまく送風出来ています。
最初のアイデアとなったゴミ袋ダクトと同様です(^^)
ダクトがふくらみアルミレジャーシートを1枚にした効果もありました。
ダクトが変形するので若干の位置のズレはカバーできそうです。
断熱性を上げる課題は残っていますが、基本はこの形でよいでしょう。
本体や細口ダクトエンドとは仮に養生テープで貼ってるだけですが、最終形では簡単できちんと接続しやすいように何か工夫したいと考えています。
サーモカメラで見てみましょう
アルミレジャーシートが1枚なので断熱性は期待できませんがどんな感じになるか見てみました。
室温は24℃、冷房設定温度17℃で15分ほど作動させてみてサーモカメラで撮影です。
本来は車外に熱風を排気し車内に冷気を吹きだす使い方になりますが、試験なので室内に排気しています。
本体接続部分と細口ダクトエンド部分で37.3℃、ダクト中間で33.3℃となっており、アルミレジャーシート1枚の断熱効果が4℃程度のようです。
今の気温が低い時で33℃以上に暖まる部分があるのは、真夏だともっと熱を持ちそうです。
せっかく冷やす傍から33℃以上で暖められたら温度が相殺されて冷房効果は落ちますよね。
もっと断熱性を高めたいですよね。
反対側の冷風吹出口も調べてみました。14.1℃と結構冷たい風が出ています。
(ダクトのところは測定ポイントがずれており低い温度が表示されています)
設定温度より低い冷気が出ないと室温は下がりません。
これまでとこれまでと違い本格的な冷房機としての効果に期待できます。
真夏の炎天下で車のエアコンを切った後に涼しく過ごせると良いのですが。
※カメラの色の範囲指定の変更により同じ温度でも別の色になっている場合もあります。測定ポイントのズレなどにより表示温度には誤差が生じますので目安として参考にしてください。
しくじりポイント
・2ミリのアルミレジャーシートは斜めにカットした部分などは弱くて少し引っ張るだけで裂けるように破れてしまいます。テープを貼るときなど注意が必要です。
・角度をつけた部分などはうまく突き合わせてテープを貼るのが難しいです。小さなテープを何か所か貼ってずれないようにして上からさらにテープ貼りしました。
・角の部分を折りたたむときのことを考えずに形を作ってしまったので改善の工夫が必要ですね。
まとめ
基本的な形は決まりコンパクトに収納できる排熱ダクトが出来そうです。
本来の目的であった、ダクトからの熱が車内に拡散することを低減しなくてはいけません。
そのための薄くて断熱性の高い素材を探しているところです。
私の軽キャンピングカーはCLECOOLⅢを固定的に設置するスペースが確保できそうにありません。
夏は毎日運転席に置いたり、他の場所へ戻したり、ダクトの付け外しに手間もかかります。
そのため、折りたたみやすさや付け外ししやすい工夫も必要です。
もう少しアイデアを考えてみましょう。
みなさん 今回のようにさっと解決しないことってありますよね。
工作が好きな人はこんな課題が出てきた方が製作意欲も湧くのかもしれませんね。
そして思うとおりのものが出来れば、自己満足に浸れる(^^;
次は排熱ダクトの自作完結編の記事を書きますね。