はじめに
前の車のレヴォーグSTIはシートに電動調整機能があり長距離運転の快適性を考慮されたシートでしたが、エブリイワゴンの純正シートはスポーツカーのような長距離運転の快適性を求めたシートではありません。
カーブなどで身体をしっかり支えるような形状ではありません。
長距離、長時間の運転をしていると腰や太ももなどが痛くなったりだるくなってきます。
これからダム旅etcでは車での移動時間も長くなります。
みなさん 純正シートでは心細い時にはどうしますか。
この記事では軽キャンピングカーのシートを交換したことをご紹介しますね。
憧れのレカロのシート!
車好きな方なら一度はレカロシートで運転してみたい、交換してみたいと思われた方も多いかと思います。
列車の高級なシートなどにも採用されており、腰痛防止も可能なレカロは憧れのシートです。
20代の頃には、ドイツのメーカーであるレカロシートに交換してみたいと思いつつも、安かった国産のスポーツシートに交換したことがあります。
その後乗ってきたスポーティな車の純正シートもまあまあかと思い、これまでレカロシートで運転する憧れは叶っていませんでした。
全国を巡る軽キャンピングカーを注文した後に、レカロシートに交換するチャンスだと思い、シートのセッティングで定評のある堺市のトライアルさま(WEBはこちらから)にシートの予約をしました。
選んだレカロシートはこれ!
レカロのシートといってもレース用のものから多種にわたります。
さて、どれを選べばよいのか・・・。
スポーツシートは肩や腰、太もも両サイドに身体を包み込んでサポートするように張り出した部分があります。
シートの張り出し部分がカーブなどではしっかり身体を支えてくれるのですが、ピッタリしていて少し窮屈に感じたり、乗り降りするときに張り出した部分が少し邪魔になります。
製品をいろいろ見ていると座面横の張り出しが小さいフラット型シートがありました。SR-7Fという型番のシートです。Fがフラットの型番です張り出しの大きいSR-7というシートもあります。
エブリイワゴンなどのような乗り降りの多い車にはぴったりな製品のようです。
この型番の中からSR-7F GK100(グラスメッシュ:背中と座るところがメッシュ)、シートヒーター付 アームレスト無 BLACK×Silver 、レール付 、組込工賃共で手付を支払い注文しました。
エブリイワゴンの4WDには冬のためのシートヒーターがついています。
レカロシートにもシートヒーター付があり、車の純正スイッチからON-OFF出来ます。
レカロシートにはヒーターの強弱スイッチもついています。
エブリイワゴンの運転席にはアームレストがついていますが、あまり使うこともなくすっきりさせたいとアームレスト無のタイプにしました。
後でアームレストをつけたいと思うかもしれない方は、取り付け可能な型番を選んでおいて、後でつけたくなったら別売のアームレストを購入された方がいいですね。
取り付け作業です
軽キャンピングカーの当初の納車予定が4月でしたので納車が遅れていることを連絡し、改めて納車日が決まったら作業予約をすることにしていました。
納車日の翌日に作業してもらうのが都合が良く、どうかなと思いながら連絡したら平日であったためかすぐに希望の時間で作業の予約を受け付けていただけました。
初めて行くショップで慣れない道はナビ任せです。
今度のナビの音声案内のタイミングに慣れておらず、途中で早く右折してしまい一周して元の道に戻ったりしましたが無事ショップに到着です。
受付し残金の清算をしてショールーム内で作業完了を2時間待つことになります。
ショールームの中は各種のレカロシートが設置されており、興味津々でいろいろ座ってみました。
どれも適度に座面が固めでしっかり身体をサポートしてくれるシートばかりです。
自分が選んだシートSR-7F GK100もありました。早速座ってみます。なかなか座り心地も良くすぐに気に入りました。
打合せテーブルにはレカロシートで作った椅子も置いてあります。
作業を待つ間は納車で渡された各種取説をじっくり読むにはちょうどよい時間です。
自分で設定を変えたいところなどには付箋紙を貼っておき後でわかりやすくしておきます。
フリードリンクを飲みながら1時間ほど待っていたら、シートを設置したので調整に来てくれとのことです。
色が変わったのもありますが見た目にもスポーティーさがあります。
他のシートにグレーのシートカバーをつけるとシートの統一感が出てくると思います。
レカロシート装着 純正シート
単に身長に合わせてシートを据え付けるだけでなく、乗る人の身体に合わせてシート位置の調整をしていただけるので、わざわざトライアルさまの会社まで行く価値があります。
通販で購入して自分でつけると安いのかもしれませんが、シートセッティングのノウハウで調整のサポートを受けることが出来ません。
身体に合わせたセッティングのノウハウ
まずは座席の前後位置を調整していただきます
高速道路運転で同じ姿勢でアクセルを踏んでいると太ももの裏の血行が悪くなり足がだるくなったりするそうです。
軽自動車で80km /h位がアベレージの走行を想定して、30度くらいアクセルを踏み込みんだ位置でシートの前後を合わせていきます。
太ももの裏と座面の間にハンカチを置かれてから、アクセルを踏み込んだ状態でハンカチを引っ張り、スカスカですっとハンカチが抜けてもいけないし、ハンカチが抜けないほど太もも裏で押さえつけられても良くないそうです。
おしりの一番後ろから太ももまで、シート全体に重さがかかるシートの位置がベターだそうで、その位置だとハンカチを抜くとき少し抵抗があるくらいで抜けます。
アクセルを30度くらい踏み込んだ位置で何度かハンカチでチェックし良いところで前後位置の決定です。
後で位置がわからなくならないようにシートレールと取り付けボルトにマーキングをしていただけます。基本的にこのシート位置はずっと変わらないそうです。
ただし、調整当日の靴底より厚みある靴を履いた場合はシート位置をその分調整して乗るそうです。
左足もフットレストの位置に置いて、ハンカチで座面への脚の重さをチェックし、足を置くベストな位置を確認していただきます。
基本は右足でシート位置を合わすので、左足も同じ位置だと両足ともバランスがとれるそうです。
次にシート角度の調整をしていただきます
納車の時にハンドルの上部を握り少しうでにゆとりがある位置でシートを合わせていたので、シートの背もたれは立ち気味でした。
エブリイワゴンなどの車はスポーツカーとは違い、手足を前に伸ばさず椅子の上に座るような姿勢になり、ハンドルも横から見ると上側が奥の斜めな角度になっています。
バスと乗用車のハンドルの角度の違いを思い浮かべるとわかりやすいと思います。
そのためハンドルの上部で合わせるとシートから遠い位置となりシートの背もたれ角度が起きてきます。
横から見ていただきながら背もたれの角度の調整をしていきます。
これまで長年ハンドルの10時10分の位置を握って運転してきましたが、アドバイスを受けて3時9時の位置に変えました。
ハンドルを握る位置が少し手前になり、シートの背もたれ角度を少し寝かせても腕にゆとりがでてハンドルを持つ腕が楽になり、目からうろこでした。
厚い服を着て運転するときはその分シートを寝かせて調整するそうです。
シートに深く座り背中がシートから浮かないようにして、肩がシートのサポート部分に少し触れるくらいが良いそうです。
ランバーサポートを入れていただきます
腰痛持ちなので腰の当たる部分にランバーサポートを入れていただきます。
シートの間にランバーサポート用のクッション材が入れられるようになっています。
最初に入れた位置では出っ張りが厚く少し圧迫感が強い感じでした。
少し出っ張るくらいが良いとお話しすると、クッション材の位置を少し上にずらすことで調整がされ、あたり具合が良くなりました。
街中は何度もブレーキとアクセルを踏みかえて足を動かしますが、高速道はアクセル一定の時間が長く血行障害をおこすのが足がだるくなったりすることの要因のようです。
カーブも少々車が傾くくらいでもしっかりホールドしてくれるそうです。
しくじりポイント
・純正シートからレカロシートに交換したことから、ベッドボードの長さが入らなくなりました。折角寝るスペースを前後にも広げようとして特注のベッドボードでしたがビルダーさんに直していただくことになりました。
まとめ
2時間もかからずにレカロシートへの交換とセッティングまでしていただきました。
レカロシートのセッティングに定評のあるトライアルさまのノウハウはさすがです。
長年運転してきましたが、一番身体が触れるシートにこんなにノウハウがあるとは思ってもいませんでした。わざわざ会社まで行った価値がありました。
もう純正シートに戻す気はなく処分を依頼し、車検時に必要になるかもしれない書類としてシートやレールの保安基準適合品の証明書を手配し、トライアルさんのレカロステッカーをいただきショップを後にしました。
その後も高速道を運転しましたが、豊川市から運転してきた時とは全く異なり、身体をサポートしてくれて運転中の身体も楽になり腰痛もあまり気になりませんでした。
シートを交換するだけでなく、身体にきちんと合わせるセッティングをして初めて、そのシートの効果が発揮されます。信頼おけるショップでセッティングを受けられることをお勧めします。
これなら安心してダム旅etcに出かけられそうです。
みなさん 車の運転にシートも大切ですね。
次はこれまで準備してきたパーツを自分で取り付けた記事などを書いていきますね。