はじめに
私の軽キャンパーはエブリイのバンではなくワゴンで製作を依頼したため重量制限が厳しいそうで、標準車種なら設置される天井付近の棚がありません(^^;
以前電子レンジ横に棚を自作してみましたが収納量がとても少ないものでした。
そこで思い切って運転席から電子レンジの間に棚を自作してみることにしました。
あまり重いモノでなく着替えなど毎日出し入れするモノなどを入れて、少しでも便利にする計画です。
少しずつ材料を集め作っていましたが、先日のめまいのハプニングで念のため部屋で休養している間に完成させました(^^)
材料集めです
重量を少しでも軽くするため12ミリの厚みのカラー合板を、あちこちのホームセンターで探してみましたがありません。販売されているのは18ミリまたは15ミリの製品がほとんどです。
そこでカラー合板は主なサイズにカット依頼を含めネット通販にしました。
サイズが大きいので送料がとてもかかりますが止むをえません(^^;
近くのホームセンターに置いてあればそこで購入してカットしてもらう方がいいですね。
木口仕上げ用のテープも購入です。
電子レンジの色に合わせて、棚に黒い扉を付けたいので、3枚セットで希望の寸法にカット依頼できる化粧合板もネット通販しました。
90度開くスライド丁番もネット通販しました。
以上で主な材料はネット通販したので、他に必要な小物の材料はホームセンターや100円ショップでみつけてきました(^^)
型取りをします
ネット通販で頼んだパネルが届くまで、車内の凸凹に合わせてカットするための型取りをしておきます。
型にするために使うのは中が発泡材になっていて表面が紙のカラーボードです。
長野に来ているので凹凸を型取れる自在定規がありません。
そこで思いついたのが太めのアルミの針金です。柔らかくて曲げやすくざっくりとした型は取れるでしょう(笑)
電子レンジの曲線に当たる所の型を取ります。
アルミ針金を曲線に合わせて曲げます。
カラーボードにアルミ針金を当てて曲線を転記します。
カッターナイフでカットし、合っていないところを合わせながらカットして修正し合わせます。
型を当ててみました。これくらい合えば良いでしょう(笑)
今度は形が複雑で難しい運転席の上です。
同様にアルミ針金で型をとりカラーボードをカットして合わせてみます。
DAISOで手に入れたカラーボードは少し小さいので3枚を接着して1枚の型にしました。
概ね合っていますので、これを元にカラー合板をカットしていくことにします。
カラー合板を型取りしカットします
カラーボードで作った型をカラー合板に当ててカットラインを転記します。
長野にノコギリを持ってきていないので100円ショップやホームセンターで購入しました。
カットラインより少し大きめにカットしています。
カラー合板は表面に貼ってある薄い化粧板がとても欠けやすく、キレイにカットするのが難しいですね。
ホームセンターでみつけてきた棚受けです。
棚に当ててみると5ミリくらい壁から隙間が出来てしまいます。
これでは型取りしてカットした部分が合わなくなります(^^;
棚受けの幅を切り欠くことにしました。
カットはラフですが棚受けの金物で隠れて大丈夫です(笑)
これで壁側との隙間は解消です(^^)
100円ショップで購入したハンドサンダーに荒めの紙やすりをつけてカットラインまで削っていきます。
紙やすりを曲面にも平面にも取り付けられるようになっています。
部屋の中で作業したので細かいホコリが舞って、後の掃除が大変でした(^^;
棚の仕切り板の型もとってきます。場所によって車内の形が違っていて2種類作ることになりました(^^;
少しずつカットを修正しまあまあの所まで型を合わせました。
この部分は天井材をカットして換気扇のボードが取り付けてあるので、壁の部分の仕切り板の形が違います(^^;
カラー合板に型を合わせてカットラインを転記します。
1枚足りないので100円ショップで小さいカラー合板を1枚購入して作ります。
ざっくりカットしたら紙やすりでカットラインに合わせて形を整えていきます。
棚板の上に仕切り板を置いてみます。
仕切り板を止めるために使うジョイント金具と木口仕上げ用のテープです。
道具やテクニックがあれば、ダボを使うとジョイント金具のように露出しなくて済むのですが、今回は棚の中に隠れるので良しとしましょう(笑)
木口仕上げ用のテープを木口に貼って見た目を仕上げていきます。
上の板は木口仕上げ用のテープを貼ったものです。木が見えるよりキレイですが、直角にきちんとカットした面が削れていないとテープの端に隙間が出来てしまいます(^^;
曲線の所などは隙間だらけです(笑)
作った部材を組み立ててみます
ジョイント金具で仕切り板を取り付けです。
セリアで使えそうかと見つけてきた小物です。
ホームセンターでみつけてきたフラットゴムベルトです。
フラットゴムバンドの端をカットして金物を取り外します。
フラットゴムベルトを止める金物にするためペンチで曲げます。
曲げた金物にフラットゴムベルトを通し結束バンドで固定します。
カットした先は火で溶かしてほつれ防止をしています。
中間部分もセリアで見つけてきた棚受け金物に結束バンドと瞬間接着剤で固定します。
端も固定してフラットゴムベルト部分完成です。
作ったフラットゴムベルトを棚につけます。
右側に扉を3枚つけて、左側は扉なしの物置きスペースにする計画です。
モノが滑り落ちないようにフラットゴムベルトを付けました。
棚受け3か所、電子レンジの側面の板に1カ所、車の天井ボディーから1か所固定します。
走行中に車内とこすれて音がしないように隙間クッションテープを貼ってみました。
仮につけてみて修正です
型を取ってカットしたところはまあまあでしたが、フラットゴムベルトを固定した金物が長くて天井に当たってしまいました(^^) (写真右側の金物です。)
運転席の上はフロントガラスに向かって斜めになっていました。
針金部分を短くカットしてもうまく行きそうにないので別の金物を探してくることにします。
こんな金具をみつけてきました。
高さ70ミリになりました。
この金物の取り付け方がキレイだと思い取り付けて車に仮付けしてみたらまだ当たります(^^;
隅の方に寄せて取り付けたために当たったようです(笑)
ちなみに失敗した穴は、木口仕上げテープを丸く切って貼っています(^^;
いろいろ取り付け位置を試しますが当たらないところは、金具の配置がしっくりきませんが、車に取り付ければ奥の方であまり見えないので、今回は良しとしましょう(笑)
最終的にこうなりました(^^)
目隠しの木口仕上げテープが増えてしまいましたが、見えにくところになるのでこれで良し(笑)
電子レンジの側板に止めようとジョイント金物を付けていましたが、この位置は薄いべニア板だったのでしっかり固定できません(^^;
電子レンジの角の部分は太い木が入っていたのでジョイント金物の位置を修正します。
遅れて届いた扉の板を取り付けます
別の会社に注文していた黒い扉にする木目調の合板が届きました。
これまで作っておいた棚の前に並べてみます。
注文したサイズでぴったりです(^^)
90度開くスライド丁番をつけていきます。
タッピング皿ネジで止めたら、ネジの頭が浮いたようになってしまいました(^^;
ネジの頭が丸いタッピングトラスネジを買いに近くのホームセンターに行ってきました(笑)
ネジの取り換えです。こちらの方がネジの頭が馴染んでいますね(^^)
3つの扉に丁番をつけていきます。キレイに取り付けようとすると扉の傾きや位置、隙間などの調整が結構面倒です。
セリアでみつけてきた金物を扉の取っ手としてつけていきます。
取っ手をつけたら角で頭を打たないようにクッション材を両面テープでつけていきます。
仕切り板がぐらつくので一旦ジョイント金具を外して木工ボンドを付けてみました。
丁番のバネだけで扉がしっかり閉じるかと思っていましたがぐらつきます。
これでは運転中に扉がガタガタするので、再び近所のホームセンターへマグネットキャッチを買いに行ってきました(笑)
マグネット部分を前後に調整して強くくっつく位置に調整します。
棚の完成です(^^) もう少し軽く作れるかと思っていましたが、測ってみると5.3kgでした。
自作した棚を車に仮に固定してみます
換気扇が設置されているパネルに棚受けを3カ所つけてみます。
まず上側の金物をネジ2本で固定します。3カ所の高さが同じになるように注意です。
下側の金物を後で差し込んで下からネジを締め込み、棚を上下ではさむ構造です。
電子レンジが設置されているパネルに棚板の手前を支えるために、白いプラスチックのジョイント金具でネジ止めしました。
車の天井からの固定は悩みました。
天井を固定しているキャップを外すと穴の開いた鉄板が見えてきます。
汎用の細長い鉄板を曲げて太いタッピングネジで固定してみます。
ネジには緩み止めにスプリングワッシャーをつけています。
鉄板が薄くタッピングネジを強く締められず、なめてしまい空回りし失敗です(^^;
ネットで調べているといいモノがありました(^^)
エビローレットナットです。
鉄板をはさみこむことでナットが付けられるモノです。
使用頻度が少ない専用工具のハンドナッターを購入するのもどうかなと思ったら、エビちょっとナッターという簡易工具のセットがありました(^^)
M5用のエビローレットナットが付けられるように天井の鉄板に思い切ってドリルで穴を開けます。
車の中に100V電源があるのでこういう時は便利です(笑)
開ける時は鉄粉が飛び散らないように掃除機で吸いながら作業をしました。
スノボ板に電動でブラッシングするために持ってきていたドリルが役に立ちました(^^)
エビちょっとナッターを使ってみましょう。
無理にねじ込み過ぎると中のネジ山をつぶしてしまうことになるので説明書をよく見て、回す回数を確認し、ネジにはシリコンスプレーも吹きました。
ちょっとナッター本体にはエビローレットナットが滑らないよう、滑り止めの溝が切ってある方があるので、間違わないようにセットします。
六角穴マンドレルをちょっとナッター本体の穴に通し、エビローレットナットをねじ込みます。
エビローレットナットの中のネジ部分を六角穴マンドレルで引っぱることで、エビローレットナットの縦に溝が切ってある部分が膨らんで鉄板をはさむ仕組みです。
車の天井内の鉄板にエビローレットナットを差し込み、自在レンチと六角レンチで六角穴マンドレルをねじ込んでいきます。
規定回数近くになったら回すのが重くなってきたので、無理してネジ山をつぶさないようにそのあたりで止めておきました。
締め加減がありますが比較的簡単に取り付けが出来ました(^^)
これで、M5のネジがここに止められます(^^)
実は汎用の細長い鉄板を曲げて太いタッピングネジで固定しようとする前に、別に考えて揃えていた材料があります。
その時は鉄板にボルトを固定する方法を知らずうまく固定できないと諦めていた方法です。
それは頭の大きいトラス小ねじと高ナットで棚板をはさんで固定し、長い棒状のネジで車の天井の鉄板に固定しようとする方法です。
今回しっかりと車の天井の鉄板にエビローレットナットが固定出来たので、最初に考えていたこの方法で固定することにします。
トラス小ネジの頭は目立たないように白く塗装しています。
天井と棚の間隔を測ってきて棒状のネジの長い所を切断します。
この糸ノコは普通の糸ノコと違い、左右前後どちら向きでも切ることが出来て便利な工具でした。鉄も切れます(^^)
棚にトラス小ネジを通す穴を開けます。
棚の下から頭の大きいトラス小ねじを差し込んで、ワッシャと高ナットで仮止めします。
棒状のネジに念のため緩み止めを塗り、ナットもつけてWナットで締めるようにしました。
車の天井の鉄板にねじ込む部分で最終的に棚の高さ調整をします。
天井の鉄板側にも緩み止めにワッシャとナットを入れています。
この方がしっかり固定できますね(^^)
早くエビローレットナットの事を知っていれば良かったです(^^;
最初使った写真右の両面テープではクッション材が剥がれてきたので別の両面テープを探しに近所のホームセンターに行って来ました。
近いから便利ですがこの所毎日何回もホームセンターに通っていますね(笑)
左の両面テープで貼り直ししました。
いよいよ軽キャンパーに棚取り付けです(^^)
最終的な取り付けをします。
棚受けに棚を差し込み、下側のネジを締めて棚板をしっかりはさみます。
電子レンジの側板にジョイント金具でネジ止めしたところは木の厚みが薄く固定が心配なので、別のアングル材をみつけてきて固定し直しました。
電子レンジ側面のネジを止めた位置には補強の木材が入っています。
他は薄いべニア板ですがネジをつけておきました。
これで最初よりはかなりしっかり固定出来ました。
棚板が水平になるよう水準器アプリで見ながら、天井面で吊る長さを調整しました。
天井側も緩み止めを塗ってWナットをしています。
ひとまずこれで天井棚の取り付けは完了ですが、暫く使って様子を見て不具合等あれば固定か所などをまた考えましょう。
自作の天井棚(扉付)の取付け完了です
棚取り付け前の写真です。換気扇の下面のパネルとカーテンは、今仮に外しています。
天井棚取り付け後の写真です。うまく車内に溶け込んだ感じがします。
扉を開けたところです。
ここに毎日の着替えなど軽くてかさばる衣類やタオルなどを入れるつもりです(^^)
運転席に座って頭の上には握りこぶし一つ分くらいの空間があります。
前のレヴォーグより高いかもしれませんね(笑)
運転席の上は棚をオープンにしフラットゴムベルトでズレ防止をしています。
ここは寝る時に脱いだ服や翌日の衣類などを出して置いておく所にしようかと思っています。
使ってみて扉を付けたくなったら、また工作しましょう。
その後の修正です(5月15日追記)
天井から吊っている所から先の運転席上部は、固定しておらず振動で上下に揺れて手前のフタあたりからきしむような音がするようになりました。
耳の近くでする音は気になるので対策をしてみました(^^)
運転席側の棚側板は、L形の固定金物を取り外し光で固まる接着剤と下から木ネジで固定しました。
運転席側の棚板も上下に揺れないように内装に固定することにしました。
内装に固定する方法が悩ましかったのですが近所のホームセンターでいいモノをみつけました。ゴムアンカーです。
思い切って内装に9ミリの穴をあけます。
穴にゴムアンカーを差し込みます。ゴムアンカーの先にはナットがついています。
長さを加工したアングル材をボルトで締めていきます。
締めていくとゴムアンカーの先のナットが引き寄せられてゴムがふくらみ、内外ではさみこむ形で固定出来るというものです。
このゴムアンカーは今後何かを固定したい時に活用できそうですね(^^)
内装側のボルトの頭は黒のマジックペンで塗っています(笑)
棚の端にはクッションゴムを取り付けて立ち上げ、載せたモノがずり落ちないようにしました。
クッションゴムは両面テープと小さな木ネジで止めています。
黒いゴムバンドを止めていた金具の先も短くカットしました。
天井につけたちょっとナッターが緩んで空回りしたのでカシメ直しておきました。
他にも隙間を隠すスポンジテープが全てグレーになるように貼り替えました。
まとめ
このような1品モノは試行錯誤して作る試作品のようなもので、失敗や無駄になった材料などもあります(^^;
扉の厚み分ほど電子レンジの前面より飛び出てしまった所が反省点ですが、もう一度作るともっとうまく出来ると思いますが止めておきます(笑)
なんとか、頭の中で思い描いていた天井棚(扉付)が実現しました(^^)
また一つ自作のモノが増え、より世界に一つだけのオリジナルの軽キャンパーになってきました。
こうして手を入れることで旅の相棒としての愛着も湧いてくるものですね(^^)
また何か工夫をしたら記事を公開しますね。
※今回の天井棚の設置は自己責任で行っています。同様なことをされてトラブルが発生したとしても責任は負いかねますので、参考として見てくださいね(^^)