- はじめに
- ルーフベンチレーターを設置したいのですが・・・
- 別の方法を考えましょう
- 排気専用ファンを選びます
- ブロワーファンの取付位置を考えます
- 扉付き棚や換気扇取り付けパネルを取り外します
- ついでに元の換気ファンの隙間をふさぎます
- 自作ダクトを試作しながら作り上げていきます
- パネルやダクト、ブロワーファンの取付けです
- まとめ
- 改善2です
- 改善3です
はじめに
四国SABOカード巡りの時に車内上部にこもった熱気が、天井面より低い位置の換気扇ではうまく排気出来ませんでした(^^;
外気が涼しい時には車内の熱気を排気し外気を導入することでも快適に過ごせます。
今回は換気システムを改善してみたことをご紹介する記事です。
ルーフベンチレーターを設置したいのですが・・・
キャンピングカーでは天井面に穴を開けてルーフベンチレーターを取り付け排気することで網戸をつけた窓などから外気を取り入れて快適に過ごせるようにしてあることが多いですね。
軽キャンパーに取付けたかったのですが、取り付け後の高さが軽自動車枠2mを越えてしまったり、ソーラーパネルを設置しているのでルーフベンチレーターを取付けるスペースが不足するため断念していました。
小型で薄いルーフベンチレーターが無いか探してみましたが、以下の製品が高さ8センチと薄くて比較的小さくLEDランプも内蔵されており、給気と排気に切り替えも可能なので良いのですが、この大きさではやはり設置スペースがありませんでした(^^;
別の方法を考えましょう
天井付近の熱気を排気するには車の天井面にルーフベンチレーターを取り付けるのが一番効率が良いのですが、スペース的に設置出来ないため別の方法を考えました(笑)
天井面に近い所に換気ファンを取り付けて車外に排気する方法です。
天井面にベンチレーターを設置したのに近付くと思いますが以下の差は出てきます。
・ファンのサイズがルーフベンチレーターより小さい分排気風量が少ない。
・天井面近くの換気ファンから窓の開口の高さまでダクトを設置して排気することになる。
・排気した熱気が元の換気扇の隙間からショートカットして車内に戻る可能性がある。
課題はありますが今よりは改善出来ると思うので実行してみましょう。
排気専用ファンを選びます
現在はマイクロファンの12センチタイプが計4個交互に反対向きに設置されており、スイッチで2個ずつ回転させて給気と排気を切り替えるようになっています。
化粧パネルを外した写真です。
右から1番目と3番目が給気用ファンで2番目と4番目が排気用ファンです。
このマイクロファンはダクトをつなぐようには考えられていません。
ダクトがつなぎやすそうな小型のブロワーファン(シロッコ)を探しました。
12Vのブロワーファンで音が静かで風量が多そうな製品を選びました。
この写真の上側の丸い所の隙間から給気し、手前の四角い所から排気されます。
WEBには風量が32.35CFMと書いてあります。
CFMという単位はあまり馴染みなはく見慣れた㎥/hに換算してみます。
1CFM=28.317L/分になるそうで、1000L=1㎥、1h=60分で計算です。
28.317×32.35/1000×60=54.96㎥/h
昔の台所についていたような羽の径15センチほどの換気扇の風量が、およそ340㎥/hに対して1/6くらいと小さい風量ですね。
軽自動車の車内の熱気を排気するだけなのでこの風量で大丈夫なことを期待します(笑)
ブロワーファンの取付位置を考えます
天井の内装の中などには埋め込むことは出来ないため車の中を見ていて良い所をみつけました(^^)
自作した扉付き棚の中です(笑)
電子レンジ横の棚の中は取り扱い説明書やジップ袋などとあまりモノを入れておらず、ブロワーファンやダクトで少々狭くなってもあまり影響はありません(笑)
この位置ならばいつも扉を閉めているのでブロワーファン本体などが見えることも無く隠せます。
また棚の扉上部や電子レンジの上部は天井面との間に隙間があり、その隙間から天井面の熱気を吸い込むことが可能です。
赤い所にブロワーファンを、青いルートにダクトをつけて窓から排気する計画です。
横向きにブロワーファンを取り付けるので天井面付近の熱気を排気出来ると考えています。
取付方を考え長さ111ミリと61ミリのL型ステイなどもホームセンターで手に入れて来ました。
扉付き棚や換気扇取り付けパネルを取り外します
扉付きの棚は自作したので簡単に外せますが、換気扇取り付けパネルを全て外したことがまだありません(^^;
最初に自作した棚を外しました。
換気扇取り付け部下のカーテンレールや化粧パネルを外すと中が見えます。
外側のパネルが車体にネジで固定してあり、外側のパネルと内側のパネルはダボで接合されているようです。
パネルの隙間にパーツはずしを差し込み少しずつ広げるようにしてなんとか外せました(^^)
マイクロファンが壊れて交換する時の事などを考えれば、後でもっと簡単に取り外せるようにしてあるとありがたいのですが(^^;
車体に固定してあるネジ2本とスイッチの配線を外すと外側のパネルが外せます。
スイッチのどこにどの配線を接続するのか後でわからなくなるので、番号を表示しておきました。
自作の棚をつけたのでテープ式LEDランプによる間接照明が隠れていました。
間接照明の機能を果たしていないので今回取り外すことにします。
電子レンジ周りもまだ外したことがないのでいずれチャレンジしてみましょう。
ついでに元の換気ファンの隙間をふさぎます
元の換気ファンは外側のパネルに取付けてあり、内側のパネルとの間に隙間があり空気漏れが少しあるようです。
大きな効果は無いかもしれませんが、マイクロファンに隙間テープを貼り内側のパネルとの間の隙間を無くしました。
自作ダクトを試作しながら作り上げていきます
ダクト自作の素材は先日使った残りのプラダンです。
穴に沿ってカットするには何かについていた工具がとても便利です。
プラダンの穴に工具の中心を差し込んで引っ張れば上下に斜めについている刃で簡単にカット出来ます。
穴に対して直角の場合は定規をあててカッターナイフで4~5回なぞるようにしてカットしました。
曲げる所はヘラでプラダンをつぶすか、カッターナイフで片面をカットします。
カッターナイフは定規を当てて刃を上側にして穴に中に入れて押すようにすると片面だけうまくカット出来ました(^^)
穴に対して直角にカットする時は定規を当てて切り過ぎないように慎重に力加減をします。
最初に簡単そうなブロワーファンを取り付けるダクトを作ってみました。
折り返した所をプラスチックも着く接着剤で貼っています。
こんな感じで電子レンジの側の板に取付ける予定です。
横に伸びるダクトから下に伸びるダクトを接続するためのチャンバーボックスを作ります。
型取りゲージでチャンバーボックスを付ける所の天井のカーブの型を取ります。
色々考えてこの形にプラダンをカットしました。
仮に組み立てて天井に当ててみます。
カーブの形状はピッタリですが大きくて邪魔になりそうです(^^;
後でもう少し小さくします。
チャンバーボックスとブロワーファンからのダクトが位置的に少しずれるのでダクトを斜めに加工します。
何回かカットして丁度良い角度のプラダンを作り、それに合わせてダクトをカットしました。
曲げる所は接着剤ではうまく着かないので強力な透明テープで貼り付けました。
小さく作り直したチャンバーボックスにダクトを接続します。
チャンバーボックスから立ち下がるダクトを作ります。
ダクトはブロワーファンの排気口の面積以上を確保するサイズにしています。
天井面のカーブに合せて曲げています。
薄くしているのは換気扇が取り付けてあるパネルの厚みと車体の凹みの間にダクトを入れるためです。
ダクトが入る部分のパネルをカットします。
車に持っていき仮に組んでみます。まあまあ良さそうです(^^)
排気するための穴を外側のパネルに開けます。
ブロワーファンの排気口の大きさ相当より少し大きい直径40ミリの穴にしました。
切断面が目立たないように黒く塗装します。
防虫用に網戸のネットを使ってみました。
通販で手に入れたのは交換用の網戸のネットで使う量に対して大きすぎました(^^;
網戸の補修用の小さなネットで良かったですね。
割らないように気をつけながらヘラを差し込んで表のメラミン化粧板を浮かしました。
浮いた所にネットを差し込み木工ボンドで貼り付けておきました。
元の換気扇のネットに比べて目が細かいですね。
ネットを接着剤で貼り付けているので内側がほこりで詰まった時に簡単には掃除が出来ません(^^;
あまりに目詰まりするようならば脱着しやすい場所にネットを取り付けるように改善しましょう。
ダクトを接続して外部に排気するところのチャンバーボックスを作ります。
チャンバーとダクトを合体します。なんだか複雑な形になってきました(笑)
外部に排気するところのチャンバーボックスは目立たないように内側を黒く塗り、外側のパネルに接着します。
ダクト側には隙間テープを貼り、外側のパネルを車体に固定した後に差し込めるようにしています。
パネルやダクト、ブロワーファンの取付けです
最初に外側のパネルを車体に固定します。
取り外した時にはネジが緩んでいたので緩み止め剤を塗っておきます。
ブロワーファンの取り付け位置を決めてダクトの長さを調整して固定します。
元の換気扇の隣にスイッチを取付けるため、配線を通す穴をドリルで開けます。
スイッチはこれを使います。
配線を穴に通し付属の両面テープでスイッチを貼り付けます。
電線はKIV0.75の赤と黒、配線を隠すモールをホームセンターで手に入れて来ました。
ブロワーファンの配線にKIV電線を接続して延長し、音の軽減のためクッションテープをブロワーファンの周りに貼ってみました。
内側のパネルに穴を開けてブロワーファンからの電線を通します。
今回はスイッチの説明書に書いてある以下の接続方法にします。
ブロワーファンが作動している時にスイッチのランプが点灯します。
配線コネクターや絶縁カバー付き圧着端子を使い配線をしました。
換気ファンのスイッチに端子をつないで元通りとし、走行中の振動で雑音が出ないようにクッションテープなどで配線をパネルに貼りつけています。
内側のパネルを取り付けます。ダクトはなんとかうまく納まりました(^^)
ダボが緩んだのか隙間が出るので少し接着剤を付けて固定しました。
底の板をネジで元通りに固定します。
底の板にメラミン化粧板とカーテンレールを元通りに取付けます。
スイッチを入れてブロワーファンが作動している時は白くスイッチが光ります。
扉付きの棚も仮に元に戻してみると扉にブロワーファンが当たりきちんと閉りません(^^;
どこかでダクトの寸法を間違ったようです(笑)
写真ではわかりにくいですがダクトを少し短くカットしブロワーファンを少し奥に取付け直しました。
扉付き棚を取付けてみました。
今度は扉にブロワーファンが当たらずきちんと締まります。
扉を閉めるとこの中に換気システムがあるのが見えませんね(^^)
きちんと吸排気出来ているか確かめてみます。
弱めですが隙間から空気が吸い込まれています(^^)
奥の小さい方の排気口から結構風が出ています(^^)
作りたかった通りに概ね出来ました(^^)
少しでも換気効率を上げようと天井付近以外の隙間をクッションテープで塞ぎました。完成です(^^)
まとめ
他に前例も無く自分の車の形に合わせてダクトを作ることは、何度も車を見たり何度も試作を繰り返したりと結構大変でした(^^;
概ね作りたかった事が形になりましたね(^^)
換気風量が少なめなのと耳の近くにブロワーファンがあることが気になりますが、車内の熱気がうまく排気出来るかしばらく使ってみることにします(^^)
また何かしたら記事を公開しますね。
改善2です
その後換気風量を多くしたくてダクトファンに交換し速度コントローラーを設置した記事が以下になります。
動作音の大きさが課題ですね。
改善3です
このダクトファンは風量は大きいのですが狭い軽キャンパーの車内に設置するには作動音が大きすぎて馴染みませんでした(^^;
その後すぐに換気ファンを交換しました。
記事は以下になります。