- はじめに
- タープ自作のための素材を探します
- タープのベルトから金具を外します
- ハトメを付けます
- タープをカットします
- タープを縫製しオリジナルカーサイドタープVer.2試作品の完成です
- オリジナルカーサイドタープVer.2試作品を設営してみます
- 不具合を修正します
- 修正後のオリジナルカーサイドタープVer.2試作品を設営してみます
- 再度修正します
- まとめ
はじめに
先日自作したエブリイ専用オリジナルカーサイドタープを使っています。
下図のように軽キャンパーと3箇所をカラビナで固定し、バックドアと同じ長さを伸ばして雨対策をしたタープです。
以下に製作時の詳しい記事を公開しています。
前回の記事で左右対称の形にすれば、車のどちら側にも設置可能で汎用性も出るタープになると考え、Ver.2として下図のタープを自作してみる事にしました。
タープ自作のための素材を探します
焚き火に強く比較的軽い綿35%ポリエステル65%のポリコットン(TC)生地を探します。
生地の見本や縁取りテープの見本などを取り寄せて、気に入った色もみつけたのですが思っていたより素材の価格が高いのです(^^;
また何度も縫わなくても良いように長い生地を手に入れようとすると、購入単位が1反でかなり高額であったり、市販のタープを購入した方が安い位です(^^;
外国の通販なども色々探しましたが安いポリコットン(TC)生地で、気に入った色は見つけられませんでした(^^;
なので市販の大きいタープを手に入れて気に入った形に作り直す事とし探しました。
今は濃い緑色のタープは少なく茶色系に人気がシフトしている感じですね。
色々探しましたがポリコットン(TC)生地のタープは高額で諦め、比較的安価なタープを見つけました(^^)
生地に150Dオックスフォードを採用したdeerestのレクタタープです。
収納袋内にタープとステンレスのペグとロープが入っています。
大きさは4m×5mの長方形のレクタタープです。収納バックに組み立て方が取り付けられています。
メールアドレスを見るとsoomloomが作っているようですね。
最初考えた形から作りやすさも考え4m×5mに納まるように下図で作ることにしました(^^)
主に以下の加工をするつもりです。
・車体に止める巾2.2mの3個所にベルトを取付けます。
・車体に止める巾と同じ2.2mの場所にポールを立てるためのベルトを取付けます。
・2.2mの所から45度の角度で生地をカットし角にベルトを取付けます。
ソロキャンだと奥行を3m~3.5m位に小さくした方が使い勝手が良いかもしれません。
タープのベルトから金具を外します
このタープはポールを立てる所などのベルトに金具がついています。
ベルトにロープを取付けるつもりなので金具が邪魔になります。
縫い目を解いて金具を取り縫い戻します。
縫い目の2/3を解けば金具が外れることがわかり1/3は縫い目はそのままにして作業時間短縮です(^^)
最低限の金具を外すつもりでしたが結局全て外すことにしました(^^)
ハトメを付けます
金具を外したのでポールを設置し易くするためにハトメをベルトにつけます。
全部には必要ないでしょうがついでに全部のベルトにハトメをつけました。
ポンチでベルトに穴を開けます。
穴がほつれないようにライターで切断面を炙っています。
ハトメを入れてパンチでかしめます。
うまくハトメが付きました(^^)
タープをカットします
今回は生地から裁断して製作するのではなく、既成のタープを流用するため、どのように作りたい形にカットしたら良いか考えます。
以下は今回のタープの大きさとベルトが取り付いている箇所です。
色々考えて紙を切って形を作って見て、あまり手間をかけずに以下で作ることにしましょう(^^)
1)斜めにカットする部分は1つ目のベルトの所にします。
最初にカットする部分の縁取りテープの縫い目を解きます。
カットラインを印します。
タープをしっかり張れるように直線ではなく少し弧を描いたラインを適当に印しました(笑)
カットします。
カットした生地を反対側に当ててカットします。
タープを縫製しオリジナルカーサイドタープVer.2試作品の完成です
一度外した縁取りテープを縫い付けます。
生地が滑ったり伸びたりするので、ミシンの糸が絡まったり縫い目が曲がったりとなかなかうまく縫えず苦戦です(^^;
ランタンを吊り下げる所がループになるようにします。
先に縫っておきます。
縫った所の先の糸を解きます。
うまくループになりました(^^)
この位置なら吊るしたランタンに雨が降り込むことも無いでしょう。
2)軽キャンパーと連結する所はベルトを付け直して1.1m間隔にします。
カットした生地を折って2枚としベルトを付ける所の補強として縫い付けます。
横向きに補強のためのベルトを縫い付けてからベルトを縫い付けます。
ポールを付ける所も補強のベルトを縫い付けます。
3)ポールを立てる所は1.25m間隔のままとします。
最終的には以下の形となりました。
青〇の所と緑〇の所にポールを立てるのが基本です。
タープで目隠しをする時は緑〇の所のポールを外してタープを下ろしてロープで固定します。
車体との隙間を塞ぐ生地をカットした生地から作ります。
車体に固定するためのマグネットを入れて縫います。
マグネットがズレないように両側を縫っています。
タープ本体に縫い付けます。
効果はどれだけあるかはわかりませんが、縫い合わせた所に防水テープを貼り付けてみます。
間にハンカチを置いて低温のアイロンで熱を加えると防水テープが貼りつきます。
付属のロープを使い易い長さにして取り付けてエブリイ専用オリジナルカーサイドタープVer.2の試作品完成です。
タープは以下を参考に解き易い結び方にしてみました(^^)
ロープの先はほどけにくいように8の字結びにし直しています。
オリジナルカーサイドタープVer.2試作品を設営してみます
先日きすき健康の森オートキャンプ場でどんな感じか使ってみました(^^)
ポールを伸ばし、要所にペグを配っておきます。
軽キャンパー3個所にカラビナで連結します。
車体とタープの隙間をカバーするように作っているので、縫い込んだマグネットで車体にくっつけて固定です。
ポールを1本立ててロープをペグダウンします。
車体側が既に固定されているので一人でも簡単にポールが立てられます(^^)
もう1本ポールを立てます。これでタープの基本部分が設営出来ました(^^)
リアドア側にポールを立ててタープを広げるように固定します。
リアドア側と同じように前側もポールを立ててタープを広げるように固定します。
これがVer.1からの主な変更点ですね(^^)
タープ前側の中間地点を短いロープで固定します。
タープ後ろ側の中間地点を短いロープで固定します。
これで設営完了です(^^)
今度はリアドアと前側のポールを使わない立て方です。
横からの視線を遮りたい時や強い横殴りの雨の時などはこの立て方が良いです。
どちらか一方だけポールを使わない立て方でも良いですし、その時の状況に合わせて自分好みの立て方に出来ますね(^^)
ただしタープの下からの出入りは1方向だけになりますね(^^;
太陽光の遮光性が高い生地ですね。
タープの下に居て風が通ると涼しいです(^^)
不思議なのは太陽光の当たった生地を手で触れてみるとかなり熱くなっています。
雨の中でも試すことが出来ました。
まだ生地が新しいためか雨も良くはじいて内側に染みることはありませんでした(^^)
奥行きが4mと長いのもありタープに雨水がたまってしまいました(^^;
これでも内側は漏れていませんでした。
雨が溜まった辺りをポールで持ち上げておきました。
長く雨に当たると生地表面に雨が染み込んだ感じになりましたが、降った雨は良く流れ内側は濡れていません(^^)
軽キャンパーと連結を外し地面にペグダウンすれば車も移動出来ますね(^^)
戻って来た時に位置合わせをし易いようにタイヤの横に印を固定しています。
LEDランタンも焚火台の上を照らせるようにベルトに吊るしています。
雨対策でタープの端から少し内側に吊るせるようにしています。
あまり大きな炎は上げられませんが焚火台とタープの間隔を取っていれば、タープ下で焚火は可能でした(^^)
火に強い生地では無いので、念のため時々タープの下地を触り、熱は大丈夫か確認は必要ですね。
不具合を修正します
使ってみて以下が気になり修正してみます。
1)タープの奥行きが4mと長くソロキャンで使うにはもう少し短めの方が使い易そうです。
縁取りテープのミシン糸を取り除きました。
60センチ位の所に生地の縫い合わせた所があるので、ここをカットして4mより短くします。
以下の形にすることにしました(^^)
形を修正するついでにポールを立てる所の間隔も、車体と連結する所の幅と同じ1.1.mピッチにします。
少し弧を描くようにカットします。
斜めの所も少し弧を描くようにカットします。
縁取りテープを縫い付けていきます。
ポールをつけるためのベルトを固定する所は、補強のためタープ生地2枚を縫い付けます。
生地が伸び滑りも良くないので縫うのが難しいです。
縫い目が曲がったり何度も糸絡みしました(^^;
さらに補強のためのベルトを縫い付けます。
外したベルトを縫い付けます。
最後にロープを付けて完了です。
2)雨の時に焚火台をタープの中に移動させるとLEDランタンが照らす位置から離れてしまいます。
キャンプギアを吊るすハンギングベルトをタープに付けて、焚火台の位置に合わせてLEDランタンを吊るせるようにします。
DASIOで長いナイロンベルトを見つけてきました(^^)
生地が縫いにくくて苦労します(^^;
10センチ間隔くらいでループを作るように縫ってみました。
印をせずに適当に縫っていったので少しずつ右に湾曲していました(笑)
とりあえずこれで使ってみましょう(^^)
ポールを高めに設営するとLEDランタンも高くなり手元が暗くなるのは、タープにつけたベルトからロープで吊るすことで解決にします(^^)
3)車体とタープの隙間を受ける記事が風でめくれてズレます。
5箇所に強力マグネットを縫い込んで固定するようにしていましたが風で煽られるとうまくありません(^^;
両端と中心は吸盤で車体に付けるようにしてみます。
マグネットを外した後に、パンチで穴を開けてハトメを取付けます。
ハトメの穴に吸盤を取付けます。
吸盤は以前レヴォーグにアイズのマルチシェードを付けて車中泊していた時に、透明な吸盤だと光が漏れるので黒い吸盤に取り換えていた残りを使いました。
修正後のオリジナルカーサイドタープVer.2試作品を設営してみます
気になる不具合を修正したので立野キャンプ場に行き早速使ってみましょう(^^)
丁度雨降りで翌日には雨は上がる予報です。試すには丁度良いですね(^^)
設営場所を決めてポールとペグをざっと配置しておきます。
カラビナを車体の金物に引っ掛けていきます。雨が降っているので傘を差しながら作業をしています。
今回付けてみた吸盤で車体にタープの隙間ふさぎ部分を貼付けます。
マグネットだけの時よりしっかり固定出来ますね(^^)
ポールを1本立てます。反対側は車体に固定しているので一人で簡単に作業出来ます(^^)
もう1本ポールを立てます。
リアドア横のポールを立てます。
車のフロント横のポールを立てます。
ポールの間のロープを固定します。
後ろ側もポールの間のロープを固定します。
傘を差し写真を写しながら30分ほどでタープの設営完了です(^^)
奥行きが4m⇒3.4mと短くなり設営も少しし易くなった感じがします(^^)
奥行きが短くなった分タープのたわみも少なくなり雨もうまく流れています(^^)
LEDランプを吊るします。
中心より30度位斜めになっていますね(^^;
手前に吊るすと頭がLEDランタンに当たります(^^;
キャンプギアを設営します。
焚火台の位置をタープの端に合せてからチェアやテーブルを配置し、後ろにキャンプギアを入れたソフトコンテナを配置し、チェアの横には薪を入れたバッグを配置しています。
奥行4mの時はコンテナボックスと車体との間が1m以上開いていましたが、今度は歩くのに丁度良い程度の間隔となり使い易くなりました(^^)
ポールを無くしてタープを下げると横からの目隠しになりますね(^^)
撤収時も奥行きが短い分少し軽くなり折畳み易くなりました(^^)
再度修正します
今回使い自宅に戻ってから以下の手を加えて完成にします(^^)
ベルト部分の補強に縫い合わせた生地の端がめくれているので、下の写真のように防水テープをアイロンで接着します。
早速使ってみると良く接着出来ていない所が浮いています(^^;
もう一度アイロンをしっかりかけることにしましょう。
斜めに縫ってしまったハンギングベルトがやはり気になります(^^;
修正ついでにハンギングベルト代わりにパラコードを使ってみることにしました。
LEDランタンを吊るすところはバタフライノットにしてみました。
バタフライノットの結び方は以下を参考にさせていただきました(^^)
パラコードは3カ所ほどベルトで固定しました。
これでオリジナルカーサイドタープVer.2の完成としましょう(^^)
LEDランタンを吊るし易くなりました(^^)
ハンギングベルトを縫っていた穴が目立ちますね(^^;
雨が漏れてくるようなら止水テープを接着することにしましょう。
雨の日に使ってみると止水テープが剥がれてきました(^^;
当初アイロンは低温で取説に書いてあった通りにしましたが、自宅に戻り中温に温度を上げて再接着させると当初よりしっかり接着した感じになりました。
やはりハンギングベルトを縫っていた穴などからも水漏れがしました(^^;
自宅に戻り縫った穴にも止水テープをアイロンで接着して対応をしておきました。
やはりアイロンを中温にしたので良く接着出来ています(^^)
パラコードを止めるベルトを縫った穴からも水漏れしています(^^)
ベルトに厚みがあって止水テープではうまく止水出来そうにない感じなので、コート剤を塗るタイプの製品を見つけました。
これなら縫い目の上から止水出来ますね(^^)
最初はどんな感じになるかわからないので縫い目の周りにマスキングテープを貼りました。
サラッとした接着剤のような感じで、先の細いノズルをつけると丁度良い感じにシームコートが塗れます。
シームコートが乾いた感じなのでマスキングテープを剥がしました。
ついでにベルトの縫い目にも塗っておきました。マスキングテープが無くても良さそうですね。
シームコートが乾くとさほど目立たなくなりました(^^)
雨の時に試してみましょう(^^)
※20240928追記
タープと車の間から雨が降り込まないようにタープ生地を延ばして車体に吸盤とマグネットで固定しています。
吸盤の吸着が外れ易く強風の時など捲れたり、金具が車体に当たる音などが気になっていました(^^;
なので吸盤は取り外し一回り大きいマグネットに交換することにしました。
吸盤とハトメを外します。
タープの端の生地を再利用します。
マグネットのところを持てるようにします。
マグネットの向きはタープを折りたたむときにくっ付くようにしています。
当初つけていたマグネットも一回り大きいのに交換します。
ここもタープを折りたたんだ時にマグネットがくっつく向きにしています。
これで暫く使ってみましょう(^^)
まとめ
作りたかった左右対称形のエブリイ専用オリジナルカーサイドタープVer.2が出来ました(^^)
大きければ良いというものでもなく使い易い大きさもありますね。
ポリコットン素材では無いので大きな炎を上げる焚火は避けなければいけませんが、タープとの間隔を広くして気をつければタープ下で焚火も可能でした。
裏側にシルバーコーティングが施されており日差しをよく遮断して暑さが和らぎます。
雨で濡れると生地が水分を含むことで漏れにくいTCポリコットンのタープ製品は止水テープが貼られていません。
このような生地は縫い目の穴から雨漏れするのもわかりましたね(^^;
いつかは気に入った色のTCポリコットン生地で自作してみたいですね。
また何か工夫改善をしたりNEWアイテムを手に入れたら記事を公開しますね。