- はじめに
- CLECOOL3を載せてみた
- ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」
- カンゲキくんのサーモグラフです
- 排熱ダクトの断熱材を作ります
- 断熱材にかぶせるカバーを作ります
- 窓から排気するパネルを作ります
- 本体の断熱もしてみました
- しくじりポイント
- まとめ
はじめに
軽キャンパーに冷房機をつけてみる!(CLECOOL3排熱ダクト工夫・失敗編)の記事で、排熱ダクトの断熱材を他に変更し使用する予定でした。
しかし軽キャンパーが納車されグッズを載せていくと、CLECOOL3は大きくて結構邪魔になりました。
持っていくのをやめようか・・・?
みなさん こんな時はどうしますか?
この記事では、別の冷風機を持っていくことをご紹介します。
CLECOOL3を載せてみた
当初計画では運転席にCLECOOL3を置いて使用することにしていました。
車のカタログなどを見て想定して準備していましたが、実際に置いてみると結構運転席のスペースをとりました。
細いダクト排気口も結構大きいです。
移動中を想定していろんなところに置いてみます。
助手席に置いてみました。設置スペースが大きいですね。
後部座席の足元に置いてみました。
高さも高く他のグッズを置くスペースが犠牲になります。
運転席後部の座席の上に置いてみました。
ここでも設置スペースが大きく足元と違い不安定です。
運転席で使った後にCLECOOL3を他へ移動させようとしても重く、狭い車内で動かすのも大変でした。
また消費電力350Wで夕方から運転し続けると朝までサブバッテリーの容量が持たないかもしれません。
そんな時、冷房能力はCLECOOL3より劣りますが、同じような仕組みの冷風機で小型で消費電力が少ないグッズをみつけてクリックしてしまいました(^^;
ポータブルスポットクーラー「カンゲキくん」
カンゲキくんはCLECOOL3より細長くてコンパクトで取っ手がついて少し軽く、排熱ダクトのサイズも一回り小さい製品です。
その分、冷房能力は劣ります。
側面の給気口に貼るフィルターや排熱ダクト、結露水排水用チューブがついています。
後部座席の足元に置けるサイズです。
冷気の吹出口と排熱ダクトの取り回しなどを考えて冷房使用時の設置場所を考えることにしましょう。
CLECOOL3
大きさ:W375×D285×H500
重さ:13.2kg
消費電力:カタログ値350W
騒音値:前回測定で冷房弱風時で各所1m離れたところで概ね50dB前後、本体側で各所60~70dB前後でした。
カンゲキくん
大きさ:W204×D583×H278と細長いです。
重さ:11.4kg 少し軽く取っ手がついているので持ち運びしやすいです。
消費電力:カタログ値110W
ワットモニターでは冷房時で弱風161w(4.1w)、 強風164w(6.4W) ( )内は送風時
カタログ値より多いですが、これなら夕方から朝までサブバッテリー容量が足りそうです。
騒音値:冷房強風時で各所1m離れたところで概ね50dB前後、本体側で各所67dB前後で、弱風にすれば冷風吹出口からの音が少し静かになるくらいです。
感覚的には全般にCLECOOL3よりカンゲキくんの方が静かと感じました。
ダクトサイズはΦ100と一回り細く全般にコンパクトです。
カンゲキくんのサーモグラフです
左に黒い排熱ダクトが接続され、右側が冷気の出るところで、周りはLEDライトになっています。
CLECOOL3で試験したので概ね予想できますが再びサーモカメラの出番です。
室内26℃くらいで10分くらい運転した後のサーモグラフです。
排熱ダクト部の39.7℃や熱交換機部分が熱くなっています。
17.6℃の冷気が出ています。
CLECOOL3で作ったをエアロフレックスシートを1枚純正ダクトの上から仮にかぶせてみました。
サーモカメラで見てみます。
エアロフレックスシートがかかっていない本体近くは41.5℃なのにエアロフレックスシートをかぶせたところは33.2℃です。
長い時間運転すればもっと温度上昇するかもしれませんが、細くなった排熱ダクトにかぶせてもあまりかさばらない感じなので、プレ旅に早く出たいのもあり、エアロフレックスシートを純正排熱ダクトにかぶせる方法を採用しました。
排熱ダクトの断熱材を作ります
前回CLECOOL3用に作ってみた断熱材のエアロフレックスシートを再利用してカンゲキくん用に作り直します。
ダクトサイズが一回り小さいのでカットします。
純正排気ダクトを伸ばしても1.5mほどなので、ダクトを伸ばした長さに合わせて、エアロフレックスシートを接着して伸ばしました。
エアロボンドは揮発性の溶剤を吸わないように、サーキュレーターで風を送りながら作業です。
接続面にエアロボンドをつけてすぐにヘラで薄く伸ばします。
5分程度乾かしたら、接着面同士を押し当てるようにすると簡単に接着します。
テープで接着するより自然な感じで接着します。
純正排熱ダクトにかぶせてみました。
寸法に余裕があったはずなのですが、かぶせてみるとぴったりで、かぶせるのがなかなか大変でした。
本体と接続する部分にエプトシーラーを貼って少しでも断熱効果が高くなるようにしました。
断熱材にかぶせるカバーを作ります
カバーも前回の生地がたっぷり残っています。
ミシンを出してきてニット専用の糸と針で伸縮縫いです。
断熱材の外形寸法に合わせてマチバリで位置を決めて生地のカットです。
今回は両端にゴムヒモを入れて絞るようにします。
直線に縫えば良いので前回より簡単です。
ゴムヒモを通す両端部分を縫います。
横着せずにマチバリでとめて、縫うラインも印しておいたので、とても縫いやすいです。
若干ラインからずれても気にしません。伸縮性のあるニット生地でカモ柄なので見た目にはわからないですから(^^;
縫い終わったら不用な部分を切ってスッキリさせました。
ゴムヒモを通し絞ったゴムヒモを固定するパーツをつけました。
反対側もゴムヒモを通しますが、他にもあった固定するパーツが見当たらないのでとり急ぎそのまま結んでおきました(^^;
カバーをかぶせていきます。
カバーも寸法に余裕があったはずなのに、またまたぴったりでかぶせていくのが一仕事です(^^;
カバーをかぶせているうちに断熱材がダクトからずれてくるのでゴリラテープを貼りつけてズレないようにしています。
なんとかカバーをかぶせおわりました。
出来上がってしまえばピッタリの方がスリムな感じでよかったです。
カバーがずれてしまわないようにインシュロックで両端をきつく縛りました。
余ったインシュロックはカットして角を丸めておきました。
窓から排気するパネルを作ります
このパネルを作ったらプレ旅に出発を計画していましたが、結構手間がかかり出発は延びるばかりでした。
車の窓ガラスに紙をあてて形を写していました。
材料のプラスチック段ボール(以後、プラダン)に張り付けてカットしていきます。
うまく窓にはまるかあててみて、おかしいところをカットしたり、プラダンの穴の方向を考えてカットする角度を直したりと3度のカットし直しでまあまあ出来ました。
下の細いので窓ガラスを挟む形にします。
コンパスカッターでベンドキャップをつける穴をあけます。
カンゲキくんを使うことにした時に排熱ダクトと外径が近いこの製品を手に入れておきました。
このベンドキャップと排熱ダクトを接続して排気すれば雨が入り込みません。
ポリプロピレンのプラダンも接着できるボンドを接着面に塗りすぐにヘラで伸ばします。
5分くらい乾かしてから接着面同士を押し付けると接着が出来ます。
窓ガラスを挟みこむ形になりました。
ベンドキャップとプラダンの隙間から雨が漏れてこないように以前の残りがあった防水シーリング材をベンドキャップの周りに塗ってからプラダンの穴に差し込みました。
出来上がりましたが、排熱ダクトをどのように接続するか・・・。
ゴリラテープでベンドキャップと排熱ダクトをくっつけるのが簡単なのですが、本体との位置関係によりダクト側の角度が変わってしまいます。
そこで思い出しました。ベンドキャップの内側には虫侵入防止のための網が差し込んであったのを取り外したことを。
差し込み式であればダクトがどんな角度であろうと支障がありません。
網の部分が排気を邪魔するので、コンパスカッターを使って切り取りました。
ベンドキャップに差し込まれていた部分だけをダクトの先にゴリラテープで取り付けました。
ベンドキャップに差し込んでみると若干抜けやすい感じでした。
ベンドキャップの奥側が溝になるように固めのクッションテープを貼り、カバーのゴムがその溝にはまって抜けにくくなるようにしました。
ゴムが溝にはまっています。
これで窓枠の排気口と排熱ダクトの断熱が完成です。
本体の断熱もしてみました
前回CLECOOL3では本体のカバーを外して内側にエプトシーラーを貼ってみました。
今回は内部スペースも狭そうですし、プレの旅に早く出たかったので割り切って本体の外側に張り付けることにしました。
外側も微妙な給気口が開いていたり、取っ手や脚の部分などがあり手間はかかりますが、うまく切り込んでは貼っていきます。
最初は出来るだけ1枚もので貼ろうとしましたが形が複雑で断念し、何枚かに分けて貼る事にしました。
排気ダクトが接続され、電源コードが出る部分です。
取っ手の部分です。
小さな穴が何か所か開いていた部分です。
脚の部分です。
その他側面の給気口部分以外は全部エプトシーラーを貼ってみました。
この後車に載せて試験すればよいのですが、早くプレ旅に出たいとそのまま車に載せてしまいました(^^;
CLECOOL3と違い本体の外側に貼ったことで、きっと断熱効果や遮音効果が向上しているものと期待しています。
しくじりポイント
・もっと早くカンゲキくんをみつけていればよかったかもしれませんね。
・CLECOOL3はもっと車内の設置スペースが広い車向きでした。
まとめ
冷房効果はCLECOOL3より落ちますが、狭い軽キャンパーの車内で一人旅なら涼しい風が身体に当たるだけでも十分快適です。
夜涼しくなれば網戸や換気扇、扇風機に切り替えれば、静かに寝れますしサブバッテリーの消耗も少なくなります。
今後実際に車中泊で使用してみて、騒音測定やサーモカメラによる断熱性の検証、実際の冷房効果などをレポートしたいと思います。
みなさん 今回も机上で考えたことと実際では異なりました。何か実行したからこそわかることもあり、そのわかったことに価値があります。
失敗することも次の楽しみにつながりますよね。
次回はプレ旅に出発するまでに軽キャンパーに工夫したことなどの記事を書きますね。